このブログは、平成19年6月から平成22年3月までの間、愛媛県の南予地域活性化策の一つとして、宇和島市が住民のみなさんと取り組んだ「うわじま虹色ツーリズムプロジェクト」の軌跡と、当時の担当職員の日々の記録であり、平成22年3月末日を持って、新しい記事が更新されることはありません。
平成22年4月、「うわじま虹色ツーリズムプロジェクト」は、「うわじま虹色ツーリズム」として、会員である市民のみなさんが、独立運営を行っており、そちらの記録は「うわじま虹色ツーリズムです!」ブログをご覧ください。

2008年8月19日火曜日

山の神さまへお願い~大平の丸太小屋大作戦!~

7月11日の記事でこっそり伏線はってたんですけど、ようやくつまびらかにお話することができるようになりました。
国土交通省の「新たな公によるコミュニティ創生支援事業」というモデル事業
の選定を受け、津島町の限界集落であり、どぶろく「なっそ」の故郷「大平」に拠点の丸太小屋をつくるプロジェクト始動します。
名づけて「津島町大平の丸太小屋大作戦!」(公的には”牛鬼の里 うわじま”消えない集落づくり事業といいます)

そんなわけで、今日は「また(笑)」大平まで行ってきました。
多分、私とひげ係長の大平出現率って、宇和島市職員の誰よりも高いのではないかと。。。
それくらい、人里はなれたというか、交通が不便な山奥にある集落なんですよね。あいかわらず綺麗。しかもお米が黄金色に。

で、今日は、住民の皆さん午前7時から草刈をされるとのことで、お昼頃終わるから、その頃に来るかなと、お誘いいただき、この事業の説明会兼座談会へ行ってきましたよ!
でも、いかんせん、そもそもの住民の人数が少ないし、範囲は広いしで、私たちが到着した11時30分頃には、まだ作業されてたんです。今日は山の神さまのところに行く日で、みんなで草刈して、山の神さまにお供えもしていたのだとか。山の神さま???地方にはどこでもそういう神さまがおられるそうで、知らないのは自分だけでした。

おなじみ豊島さんには、格好悪いから撮るなと言われ・・・でも撮って掲載してしまう自分♪ その頃のなっそ田んぼ♪まじめに草ひかないと、やばいぞ♪

小雨もぱらつきはじめたところで、座談会へ。自分、こういう席、結構慣れてる方なんですが、実は今日はすごく不安だったんですよ・・・。なんというか、結構身勝手に補助申出しておいて、結局それは住民の皆さんが望んでいることなのか、地域にとって本当に必要なことなんかどうかも悩んだし・・・そんなわけで、今日はもう作戦なし。ありのままに思っていることをお話させていただきましたが、いやいや案ずるより産むがやすし。全部で7世帯、来ていただいたのが6人なので、とってもコンパクト&アットホームな集いでした。事業の趣旨とか、協力いただきたい内容とかお話させていただいたのですが、皆さんすごいいい人ばっかりだぁ。海んちゅの自分としては、こんな穏やかな山里の人たちの生活が本当にいとしい。ゆるゆると、いろいろな山の生活や昔のお話なども聞かせていただいて、すごく楽しかったです。 棚田ではお米が黄金色に色づき、山ではいろんな木の実が綺麗に実を太らせ、豊穣の秋を待ち受けてます。
こんな静かで綺麗な集落が、消滅してしまうかもしれないって現実はすごく切ないのだけど、ここでずーっと生活できるかというと、すごく難しい。
「子どもらに後継げ言わんかったのがいけんかったんかなぁ」とか「つい逃げそびれてしもたら、この年になってもうでれんなったんよぉ」とか「それでもここが好きやし、愛着もあるけんなぁ」とお話されていたのが、ほんとに・・・本当に印象的でした。

この事業は、今年度いっぱいかけて、大平の歴史、習俗、文化や暮らしを調査し、全国へ向けて、この地域の現状を発信します。その上で、集落を消さないための仕組みの拠点となる施設「丸太小屋」を作るために、「デザイナーのたまご」「設計士のたまご」「フリーター」など、若い人材に一定期間宇和島で生活してもらい、丸太小屋の製作と運営組織の構築に力を貸してもらおうというものです。

海外青年協力隊で海外へ出かけるのもいいと思います。でも、諸外国と同じように悲惨な現実。「故郷が消滅する」っていう、恐怖が、この地方に、日本の各地に、つきつけられていることも知ってほしい。

確かに住み続けることは難しいかもしれませんが、時々来ることはできるはず。大平を出て行った方々にも「あんたは顔知らんやろけど、おじいちゃんが生まれた場所は、ここなんよ」と、この風景を見て生活を感じてもらえて、夏休みの間だけでもいい、帰る場所となる施設になるといいな。山の神さまにもお願いしたいです。

このプロジェクトについては、9月2日に臨時総会を開いて、正式に方向性が決定します。そしたら、別のブログを立ち上げますので、時々気にしてもらえると幸いです。