岩松町並み保存会のどぶろく「なっそ」製作部隊が秘密会議をするということで、覗きにこんかなとお誘いいただいたのですが、夜も遅いしなぁと躊躇していたところ、どうしても行きたくなるような駄目押しな囁きがありまして(大人の飲酒事情・笑)どうせだから、前々から泊まってみたかった憧れのお宿「大畑旅館」に電話してみました。
幸いにも、お部屋もあるとのことで、思い切って津島町にお泊り♪
どうせ泊まるんだからと、「しらうお料理」をお願いしてみました。
大畑旅館は、前に大きな松のある津島町岩松の象徴のようなお宿です。
文豪獅子文六さんが、疎開して生活をされていたお宿ということで、名作「てんやわんや」は、ここから生まれたんですよ。
昔は宇和島市内、いろいろなところにこういう「旅館」があったそうなのですが、今も当時のまま変わらず営業しているところは、多分ここだけ。
旧市内には、司馬遼太郎さんお気に入りのお宿「木屋旅館」があるのですが、もう営業はされていません。
吉田町にも野口雨情ゆかりの宿「松月旅館」があるのですが、こちらも廃業されています。
なんかさびしいですね・・・。
ま、そんなわけで、午後7時すぎに現地到着。
イベントが何もない夜に岩松を歩くのってなかなか新鮮。夜はなんともいえない落ち着いた風情のあるいい町です。
(昼は悪いとかいうわけではなく、昼間の風景は、雑多でキッチュな感じで、それもまた慣れるといいんです)
町の風景に馴染んだ電灯が暖かな明かりで道を照らしてくれます。
突然予約をいれたにも関わらず、旅館のご主人は、まるで家族のようにお迎えしてくれて、すぐに打ち解けました。
時間の都合、夕食を先にいただいたのですが、豪華しらうおづくし。
まず目についたのが、ぷるぷる泳いでる「しらうお」・・・・・・。
踊り食いって、ほんとに生きてるんですね。
こんだけ元気だと、いっそ覚悟もできるというもので、がしがし食べました。
あとは、
前菜としらうおの雑炊にしらうおとお野菜の天ぷら
お魚の煮付けとお刺身
ふかの湯ざらし
山芋汁
お漬物とイチゴ
いや~美味でした。
なんか久しぶりにすごく人の手のとおった美味しいもの食べたなぁと思いました。
料亭風の気取った感じじゃなくて、味は一級でありつつも、ぬくもりが感じられるんですよね。
ちょっと前に眺めたシラウオ漁のおじちゃんたちの姿も浮かびつつ、完食。
それからどぶろく製造所にもなっている「内山醤油店」のものらしきお醤油の味が、驚くほど良かったんですよ!!
いやー、かなり意外(笑・ごめんなさい内山さん)。
これほんと全国お取り寄せレベルの味です。
その後の秘密会議のお話は、またいずれ結果になってお知らせできるはず。
ちょっと小粋な津島町岩松へのプチ旅行報告でした。
しらうお料理が食べられるのもあとわずかです。
たまには近場でのんびり岩松散策などいかがですか?
宇和島市津島町岩松753 大畑旅館 電話:0895-32-2121
1泊2食付き 6,000円から
(しらうお料理オプションで8,000円でした)