このブログは、平成19年6月から平成22年3月までの間、愛媛県の南予地域活性化策の一つとして、宇和島市が住民のみなさんと取り組んだ「うわじま虹色ツーリズムプロジェクト」の軌跡と、当時の担当職員の日々の記録であり、平成22年3月末日を持って、新しい記事が更新されることはありません。
平成22年4月、「うわじま虹色ツーリズムプロジェクト」は、「うわじま虹色ツーリズム」として、会員である市民のみなさんが、独立運営を行っており、そちらの記録は「うわじま虹色ツーリズムです!」ブログをご覧ください。

2009年10月28日水曜日

さんさと八ツ鹿

今日は、明日の宇和津彦神社の祭礼についてお問い合わせが多々。
課員も出払っていたので、久しぶりに電話の多い一日でした。

市民の方はご存知のとおり、奉納される練りは詳細な時間というのが、はかりにくいため、
「神社の奉納は午前中で、朝から辻辻を踊っていますので、音が鳴ってる方にかけつけてください。お旅所は午後ですので、きさいやロードや天赦園を張り込んでください」
という、実に不親切なご案内をしまくってしまいました。

そんな中、ご年配風の女性の声で「樽屋町のあたりも踊られますね」とのおたずねがあり、うわぁ、樽屋町なんて久しぶりに聞いたなぁと思って、そのままお伝えしたところ、昔宇和島にお住まいだったそうで、しばし旧町名のお話で盛り上がってしまいました。「明日はとても楽しみに参ります」とのことでしたが、お天気になるといいなぁ。

そして、このタイミングで何故か「宇和島さんさ」のお問い合わせもいただきまして、浦和の方の方だったのですが、民謡の会で、今度「宇和島さんさ」を歌うので、地元の逸話などがあれば教えてほしいとのこと。歌詞と通り一片等のもの以外、特に書きとめたものもないため、

「すごぉく簡単にご説明させていただきます。うちのお殿様は、仙台伊達政宗公の長男なのですが、本家は継がれていないため、藩政時代は、何かと気をつかっておりまして、その昔、酒宴の際に、仙台には「さんさしぐれ」という素晴らしい歌があるけど、あんたんとこにはないやろーと、言われたのでその席にいた宇和島藩士が、即興で作ったものと言われています」
と、宇和島市民なら割と知ってるネタを、これまた大変端的に、はしょってご説明をしたところ(笑・仙台さま見てましたらすみません。お電話だったので・・・。)、どこの役所に電話しても民謡のことは、あまりわからないところが多いですが、宇和島の人は宇和島さんさを大事にされてるんですなぁ、いいお話しで、歌に深みがでますとお褒めいただきました。
・・・なんとなく嬉しい。でも、おじさま、「いいお話」じゃない気はします・・・。
そんな仙台さまゆかりの八ツ鹿踊りは明日、一宮(いっく)さまこと宇和津彦神社をはじめ、市内中心部で踊られています。
宇和島市内鹿踊りはそこかしで踊られていますが、八ツ踊ることを許可されているのは、一年で明日のこの日ここだけですので、一見の価値ありです!